第29回 一般社団法人
日本口腔顔面痛学会総会・学術大会

脳機能から痛みを考える!

歯科専門医共通研修会/ハンズオンセミナー

歯科専門医共通研修会(特別講演)

歯科専門医共通研修会1 11月30日(土)11:15~12:15

座長:佐々木啓一(宮城大学)

演者:武藤 真祐(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

【ねらい】

海外では新型コロナウイルス感染を契機にデジタル・トランスフォーメーションの実現に向かっている。日本においてもオンライン診療・オンライン服薬指導の導入が進み、治療アプリやAI搭載の医療機器が保険収載されるなど変化が起きつつある。このように医療従事者と患者を線でつなぐ医療は今後拡大が見込まれるが、コミュニティケアの文脈の中では医療DXはどのような進化を遂げ、歯科治療、歯科医はどのような役割を担っていくかを予測し、今回言及する。

歯科専門医共通研修会2 12月1日(日)10:45~11:45

座長:小宮山 道(日本大学松戸歯学部 口腔健康科学講座 顎口腔機能治療学分野)

演者:泉福 英信(日本大学松戸歯学部感染免疫学講座)

【ねらい】

WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスCOVID19の流行をパンデミックと宣言した2020年3月以降、歯科業界では様々な工夫をしながら感染の防御が行われ、感染対策に対する心構えやスキルが向上してきた。2020年8月には、「新たな感染症を踏まえた歯科医療ガイドライン(第1版)」が日本歯科医師会によって制作され、スタンダードプリコーションと感染経路別予防策の徹底が謳われた。2023年5月18日からCOVID19感染症は5類感染症となったが、ポストコロナにおける新興再興感染症に対応できる感染対策の実践が新たに歯科医療に求められている。ここでは、これまでの感染対策を再考しながら、新たな感染対策の実戦について言及する。

※歯科専門医共通研修会を受講される先生へ

歯科専門医共通研修会を受講される先生は以下の点をお守りください。
お守りいただけなかった場合、単位の認定は認められません。

①歯科専門医共通研修会の参加対象は、以下の日本歯科専門医機構単位認定学会の会員の先生です。

一般社団法人日本歯科麻酔学会・公益社団法人日本口腔外科学会・特定非営利活動法人日本歯科放射線学会・特定非営利活動法人日本歯周病学会公益社団法人日本小児歯科学会・公益社団法人日本補綴歯科学会・特定非営利活動法人日本顎咬合学会一般社団法人日本口腔顔面痛学会 
対象学会以外の単位認定には認められませんのでご確認ください。

②歯科専門医共通研修会の単位は、現地参加していただいた先生のうち、
歯科専門医共通研修会を最初から最後まで受講し、アンケートにお答えいただきました方にのみ認定します。
途中参加、途中退出での単位認定は一切認められませんので、お気を付けください。
また、後日オンデマンド配信の受講では単位認定されませんのでご了承ください。

③単位付与希望学会によっては会員番号の提出を求められることがございますので、
単位付与希望学会の会員番号がすぐに入力できるよう事前にご準備をお願い致します。
当日わからない場合、後日対応は出来かねますのでご注意ください。

ハンズオンセミナー

セミナー概要

日 時:2024年11月30日(土)9:00~11:00
会 場:第3会場(13F講義室)
参加費:3,000円
協 賛:富士フイルムメディカルサービスソリューション株式会社

ハンズオンセミナー1のねらい

頭頸部筋の筋・筋膜性疼痛(myofascial pain, MP)は臨床でよく遭遇する疾患である。MPは筋体内に存在する、索状あるいは結節状の筋硬結と硬結内に存在し、圧迫によって再現性良く痛みを誘発するTPを特徴とする。MPの治療法としてトリガーポイント注射(Trigger Point Injection,TPI)と筋膜性リリース(Myofascial Release, MFR)がある。このセミナーではTP、MFRの手技に関する講義、エコーガイド下の静脈路確保トレナーを応用して針の誘導を練習、トリガーポイントの触診法から筋・筋膜の描出までの一連の流れを相互自習で行う。エコーガイド下のTPIおよびMFRを習得し、臨床に取り入れていただくことを目的とする。

コーディネーター:
左合徹平(九州歯科大学附属病院 歯科麻酔・ペインクリニック科)
椎葉俊司(九州歯科大学附属病院 歯科麻酔・ペインクリニック科)

 

セミナー概要

日 時:2024年11月30日(土)11:15~12:15
会 場:第3会場(13F講義室)
参加費:3,000円
協 賛:株式会社伊藤超短波

ハンズオンセミナー2のねらい

筋・筋膜疼痛の最も有効な治療法は何かと尋ねると、多くの方々からトリガーポイント注射、最近ではボツリヌストキシン注射との答えが返ってくる。確かに有効な治療法であるが、筋全体に緊張がある状況でトリガーポイントに注射しても期待するほどの効果が得られない。米国の口腔顔面痛センターでは筋・筋膜疼痛に対してどのような治療が行われているのか、基本的にセルフケアとして開口ストレッチとかみしめ中止指導、オフイス治療として超音波を併用したトリガーポイントプレッシャーリリースが行われる。本ハンズオンコースでは、受講者が2人一組となり、担当インストラクターの元に超音波照射とトリガーポイント触診およびトリガーポイントプレッシャーリリースを実習してもらう。

コーディネーター:

山﨑英子(医療法人和英雅会 ルアナデンタルクリニック 口腔顔面痛外来)
和嶋浩一(元赤坂デンタルクリニック口腔顔面痛センター)

セミナー概要

日 時:2024年11月30日(土)14:40~15:40
会 場:第3会場(13F講義室)
参加費:3,000円
協 賛:サンスター株式会社

ハンズオンセミナー3のねらい

顎関節症は頻繁に遭遇することから臨床で重要な疾患です。痛みを伴う顎関節症には関節痛と咀嚼筋痛があります。なかでも咀嚼筋痛に遭遇することが多いのではないでしょうか?本セミナーで習得して頂くトリガーポイントインジェクションは簡便であり、特殊な機器も必要としないことから臨床に取り入れやすい技術です。近年、顎関節痛の診断基準(DC/TMD)や筋膜性歯痛に対する認知度が上昇しているおり、それに対する適切な知識と対応方法を身に着ける必要があることを意味しております。本セミナーはどのような症例に、どのようなときに、どのような手技で対応するかを考えながら、咀嚼筋痛に対する理学療法の1つであるトリガーポイントインジェクションについての知識と理解を深めていただき、明日からの臨床のオプションに加えて頂ければ幸いです。本セミナーはトリガーポイントインジェクションの経験がない方を対象としております。皆様の参加を心よりお待ちしております。

コーディネーター:

野口 智康(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)

インストラクター

赤木 真理(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)
柏木 航介(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)
水永 順子(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)
山元 宏允(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)

セミナー概要

日 時:2024年12月1日(日)14:40~15:40
会 場:第3会場(13F講義室)
参加費:5,000円
協 賛:東洋レヂン株式会社、セイリン株式会社

ハンズオンセミナー4のねらい

山元式新頭鍼療法(YNSA)は医師である山元敏勝先生によって考案され、その適応症は慢性疼痛や機能障害など多岐にわたり、現在世界各国に普及し一般臨床に用いられている。口腔顔面領域の難治性疾患にも適応があり、患者のQOLの改善に貢献している。このハンズオンセミナーでは東京歯科大学水道橋病院スペシャルニーズ歯科・ペインクリニック科で行ってきた鍼治療の症例紹介、鍼の基本的な扱い方、東洋医学、トリガーポイント、YNSAの診断・治療を紹介する。またインストラクターの元、実際に鍼を用いて相互実習を行い、鍼治療を体験していただく。

コーディネーター:

野口 智康(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)
山元 宏允(東京歯科大学 口腔健康科学講座障害者歯科・口腔顔面痛研究室)

インストラクター:

高橋 沙世(大阪大学歯学部付属病院 歯科麻酔科)
山本 伸一朗(大阪大学歯学部付属病院 歯科麻酔科)